相談に来られた際には、あまりにひどい状況に言葉を失いましたが、相談者である妻はむしろ、自分が悪いと思っているふしがありました。夫からの長年のモラハラにより、ある種のマインドコントロール状態に置かれてしまっていることが原因でした。まずは、相談者に非は全くないことを説明し、被害者であることを理解させました。そのうえで、夫と別居させ、代理人をたてて、新たな住所も夫に知らせずに、まずは平穏な生活を取り戻すことを優先させました。生活が落ち着いてきたころに、改めて離婚の話を進めることにしました。最初は、離婚できれば他に何もいらないと言っていた妻ですが、別居してモラハラ状態から解放され、落ち着いた生活を取り戻すことで、冷静に離婚の話に進むことができました。最後は離婚の成立のみならず、慰謝料の獲得にも成功しました。