<female32>不貞の事実を一切認めなかった夫の不貞相手から、適切な金額の慰謝料を獲得することができた事案
<事案>
相談者は夫との間に2人の子どもをもうけ、円満な家庭生活を送っていました。
ところが、相談者は、あるときから、家で食事をとらなくなったり夜中に電話をしていたりする夫の姿に、違和感を覚えるようになりました。そして、相談者が夫のスマートフォンを確認したところ、そこには夫の不貞が疑われるようなメッセージが残されていました。
相談者が夫に不貞したのかと問い詰めたところ、夫はあっさり不貞したことを認めたので、相談者は夫の不貞相手へ直接連絡をし、夫の不貞相手と話し合おうとしました。しかし、夫の不貞相手は「不貞の事実はない。」との一点張りで、噓の弁解を繰り返し、話し合いをしようともしませんでした。それどころか、夫の不貞相手は、嫌がらせ行為までしてくる始末でした。
そこで、対応にお困りになった相談者は、弊所にご相談くださいました。そして、ご相談の結果、夫の不貞相手に慰謝料請求をすることを決意され、弊所にお任せくださいました。
我々は、まず、夫が不貞を認めたという事実を固めるべく、夫に連絡し、我々が作成した不貞の事実を認める書面に、署名捺印させました。そのうえで、すぐに夫の不貞相手に連絡し、引き続き「不貞の事実はない。」と主張する夫の不貞相手に対し、夫が不貞の事実を認めた書面を持っているのでそれを送る、と伝えると、夫の不貞相手は、弁護士に相談するから待ってほしい、と態度を変えてきました。そして、それから数日すると、夫の不貞相手が依頼した弁護士から連絡があり、不貞の事実を認めると回答してきました。
その後は、慰謝料などの取り決めについて、我々と夫の不貞相手の代理人とで話し合いました。
<解決>
我々は、不貞が長期にわたること、不貞が発覚した後、夫の不貞相手が相談者に対して虚偽の弁解を繰り返したほか、嫌がらせ行為にまで及んだこと等から、夫の不貞相手の態度が極めて悪質であり、相談者自身が負った精神的苦痛が大きいことなどを、丁寧に主張しました。その結果、今後夫に連絡したり会ったりしないこと、これを破ったら違約金を支払ってもらうことなどを夫の不貞相手に約束させたうえ、さらに慰謝料200万円を獲得することができました。訴訟には移行せず協議において解決させたことで、相談者にとっては少ない手間と負担で、早期の解決を実現することができました。
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