<事案>
相談者は,結婚後に夫が黙って仕事を辞め,その後も無職の期間が長く続いたことや,不貞行為の疑いもあったことから,離婚を考え始めました。その後,離婚を決意した相談者は,相談者名義の自宅から出ていってもらうよう夫に申し出ましたが一切応じず,家庭内別居の状態が続いていました。そこで,早く離婚したいと考えた相談者は離婚調停を申立てました。しかし,夫は第三者に話すつもりはないとして一切応じることなく,調停は不成立に終わってしまい,困り果てた相談者は,当事務所にご相談くださいました。

<解決>
我々はまず,話し合いのため,夫に連絡を取りましたが一切返答はありませんでした。そこで,改めて書面にて,いったんは依頼者が家を出るかたちでも良いので,早く離婚したいという固い意志であること,このまま連絡がない場合は訴訟提起せざるを得ないことを伝えました。しかし,設けた期日までに連絡がなかったため,予告していたとおり,訴訟提起を行いました。すると,裁判所からの書類を受け取った夫から,離婚に応じますという書面が届きました。
提起していた訴訟は取り下げ,その後,夫が家を退去する期限等の詳細を記した合意書を取り交わし,無事に離婚成立に至りました。

投稿者: ガーディアン法律事務所